そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「アリーmyラブ」~2?/?/2000

 日曜の夜更けの番組は、翌日のことを考えると、ビデオに録画して後で見るようにした方が賢明だとは思うのだが、アリー・マクビルが恋に仕事に悩みつつも、生き生きと生活しているのを見ると、明日月曜日から、またがんばろうという気にさせてくれるのも事実だ。

 最近は和製ドラマのヒロインのキャラクターにも影響を与えているようだが、弁護士という職業柄か、職場や法廷の描き方がそれらしく見える(別に真実でなくてもよい)し、男優陣も美男ではないけど、見た目以上の個性を誰もが持っている。

 子どもっぽい仕草や行為が笑いを誘うことはあっても基本的には自立した大人たちが主人公のドラマであるというのが、わが国のドラマとの大きな違い。でも無理して真似せずに、身の程にあったものを作ればいいだろう、日本では。
 ブルース・ウィリスやダイアン・キャノンがゲストで出るなんていうお遊びは、ちょっとやろうと思ってもできないでしょう。

Then and Now : 平成12年2月24日熊本日日新聞夕刊「私にも言わせて」掲載。今なら、こんな文章はとても書けない。でも当時は、TVドラマを本当によく見ていたし、少し評論家っぽくなってしまっていたのだ。え?今もこんなもんだって?
 制作者であるデイヴィッド・E・ケリーのテイストが、もうほとんど私の好みと重なり合っていたのに驚く。ボズ・スキャッグズ、エルトン・ジョン...あとブライアン・フェリーが出ていてくれたら。ところで、日本テレビ系TVドラマ「光とともに…自閉症児を抱えて」では、高橋恵子と金沢碧が、主人公の祖母役で出ている。So it goes.