初めまして。
私は村上さんが『羊をめぐる冒険』を書き終えたとき、自分で涙が止まらなくなるくらい泣けたという話をどこかのエッセイで読んで以来のファンです。
とはいえ、申しわけないことに、最近の作品は落ち着いてじっくり読もうと思いながら、全然読んでいなくて、しかし、ananの「村上ラジオ」はいつも立読みしています。
という自慢できる状況ではないにもかかわらず、初めてのお手紙を差上げる気になったのは、もう、先々週号になりますか、ニール・ヤングとキンピラの話の中に出てきたアニマルズの「スカイ・パイロット」に鋭く反応してしまったからです。アニマルズといえば「スカイパイロット」と「朝日の当たる家」しか知らない当時の中学生だった私は、ついにそのEP盤を手に入れることはなかったのですが、A面B面がパートⅠ、パートⅡだったことはよく憶えています。【Ⅱへ続く】