そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

情報消費者物価指数は、乱高下~7/10/2000

 少年が何か犯罪を起すと、小学校や中学校の卒業文集の文章が新聞・テレビで公表され、情報消費者であるわれわれに素人判断の手がかりをくれる。

 岡山で下級生をバットで殴ったとされる高校生の場合は、ノートに書かれた小説のようなものが、犯行を予告していたとする向きもあった。ついには暴力に訴えてしまったというのは許されないことだろうが、それまでの彼がじっと怒りを抑えこみつつ、何とか生きてこれたのは、文章を書くことで怒りを発散、「昇華」させていたという側面も当然あったんじゃないかと思う。

 客観的な報道にとらわれるあまり羅列された事実の中から、われわれ情報消費者は偏った「決めつけ」を選び取らされている可能性もある。

 また、解説をつけ加えればつけ加えたで、選挙の開票速報でどれだけ早く当確を出すか競うのと同じような感覚で、プロファイリングしてくれるが、そういうのはドラマの中だけにとどめておいてほしいものだ。

 小学6年生のときには、それなりに夢を持って素直に表現した一文であるかもしれない、というふうに言ってしまっては、わかりやすいニュースにはならないのかもしれない。
 しかし、できることなら、事件の本質にあらゆる角度から迫り、もう少し別の見方を私たちに教えてくれて、今後の教訓となるような報道が欲しい。

Then and Now : 600字だから、熊本日日新聞「おとこの目」に送ったのかもしれない。不明。不採用。言いたいことは伝わったでしょうか。表現に凝りすぎて、読みにくいでしょう。少しは直しましたが、でも書き換えるのが惜しい文章だったもので。こんな重大な主張、伝えられなかったら意味ないじゃないか、とは思いますが、アマチュアですから。