そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

サイドリザベーション~1?/?/2001・k166

 熊本市は、市電の軌道を歩道側に寄せる「サイドリザベーション」を導入する方針だそうである。ヨーロッパでは珍しくないらしいが、国内初ということで、この秋、路面電車サミットが開かれる折、話題を呼ぶことは間違いない。おそらく新聞や雑誌、テレビなどで紹介され、先進地として視察は相次ぎ、観光の目玉となることも予想される。

 本紙の記事によると最長で200メートルということなので、更なる延長には10年以上かかるのではないかと思われるところが少々不安ではあるが。

 というのも、再開発ビルの建設が進む、水道町交差点から通町筋こそが、このサイドリザベーションにふさわしいし、好機であったと私は考えていたからだ。車優先社会を変えようという強い意志のないところに公共交通機関の利用を前提とした街づくりはあり得ない。

 市電と熊本電鉄の相互乗り入れの話も私の知る限り、2年以上前から検討されている。しかし技術的なことよりも、新町のマンション群に住む人たちが、電車を使って、カントリー・パークや西合志町の図書館や天文台に遊びに行く楽しさを見つけることが出来るかどうかにかぎはあると思う。

Then and Now : 平成13年1月15日付熊本日日新聞「読者のひろば」掲載。上熊本駅に新しい市電の車庫が出来たときに、確かにサイドリザベーションは実現したのだが、そういうふうに言うなら、終点なので元々道路サイドに寄っていたんだよな、という感じ。幹線道路に関しては、いくつもの役所の権利・管轄関係が入り乱れていて、調整が簡単に行かないのだろう。
 ニュースに手放しで喜んで、書いたわけではないのは、お分かり頂けると思うが。