そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

静かな映画『メッセージ・イン・ア・ボトル』~8/15/2001・k231

ケビン・コスナーは、いわゆるハンサムな男優の宿命を背負っている。一部の熱狂的な女性ファンは別として、男性からはヤキモチ混じりで、悪口言われるし、女性の中でも全然だめという人も多いだろう。

 だから、普通にがんばっても「いいとこどり」してるように見られたり、「やっぱ、大根だな」という評価しか得られない。可哀想に。

 でもこの映画の見所は少し違うところにある。ケビン・コスナーの父を演じるポール・ニューマンのチャーミングなこと。本当はもっと目立つこともできるのに、息子をあくまで主役に持ってこようという控えめな態度。

 アメリカ映画の伝統である「父と子」の葛藤が、俗っぽさとギリギリの線で描かれた静かな映画だ。

 ポリスのヒット曲「メッセージ・イン・ア・ボトル」は出てこないが、救いを求める孤独な魂が癒されるという意味では近いかも。

Then and Now : コスナー氏は、1956年か55年生まれ、つまり私たちと同級生なのだ。ブルース・ウィリスもそう。髪の毛では勝ってると思っていたが、自分の額が思っていたより後退していることに、最近気づいた私。熊本日日新聞「私にも言わせて」不採用。これでは、いったいどういう映画だったのか、書いた本人もわからない。ビデオで見たことだけは確かです。