そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

TVドラマ『スタアの恋』~12/13/2001・k263

 日本のテレビドラマが、映画のパクリをやるのは今に始まったことではない。しかし、似て非なる、別の展開を見せてくれるところに、わが国の加工貿易の伝統が生きていると言える。

 そこで『スタアの恋』。おそらく「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」という曲を「スタア~」と読みかえたときに、このドラマはスタートしたのだろう。

 映画『ノッティングヒルの恋人』を下敷にしたと指摘するのはたやすいが、藤原紀香演じるヒカル子が、雲の上のスターから、生の人間の感覚に近づいてくるところ、これ実はSF映画の古典『惑星ソラリス』で、ソラリスの海が人間の潜在意識から、ダミーを作り上げるが、そのダミーが自分自身の存在に疑問を持ち始めるという件を思わせる。

 あるいは『ブレードランナー』のレプリカントか。そういえば、ヒカル子もドラマの中でSF映画に出てました。

Then and Now : 熊本日日新聞「私にも言わせて」不採用。本当に、TVドラマって後々まで覚えていないもんだな。ちょっと前から、TVドラマもビデオ化されるようになったので、もう一度まとめて見てみよう、と思わないじゃないけど、例によって思うだけ。その流され具合がTVってものだろう。