そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「モバイル・ジェンダー」持ち運べる社会的性差。なに、それ?

Eternity_1936_26056323 雑誌の男性向け広告で
「携帯電話並みの小型折りたたみ式モバイルレーザー脱毛器」というのを見た生井英考・共立女子大教授(映像史、アメリカ研究)が
3月1日付の読売新聞「デザイン季評」にこう書いている。
(写真は参考です)

「「モバイル」というと、いきなりパソコンやIT端末のイメージが浮かぶのが現代だ。
それもパソコンを持ち運ぶキャリアウーマンだって大勢いるはずなのに、
モバイル端末というとコマーシャルでも描かれるのは
決まってエリートふうの紋切り型な男たちばかり。
しかし裏返していえばこれは男女を分かつデザイン上の性差が
いまや機能(=実体)ではなくイメージ(=通念)の領域にしか
存在しなくなっているということの証しなのである」

もうかなり前だけど、
缶コーヒーのCMには、おじさんしか出ないと書いたことがあって、
それが現在もそれほど変わってはいないのは、
ジョージアの渡哲也、木村拓哉の古色蒼然ジェンダーぶりを見れば
ファイアーを見るより明らか。
しかし、ワンダの仲間由紀恵に見られるように、
男性を激励する女性が、決まりきったように出てくるパターンもある。
おっと、デザイン上の性差が、CMキャラの話になった。

教授の指摘は、女性用は、バーコードリーダーみたいな実用的デザインなのに、
男性用はどうして使いにくそうな折りたたみ式なのだ、ということなのでした。
つまりだな、もう半回転すると、
イメージの領域はいずれ機能に取って代わられる。
それは、熊本県知事が推奨するユニバーサルデザインに至るものかもしれない。

ただ、世間にはイメージとしての性差(=ジェンダー)にこだわる人がいて、
風前の灯の在任期間に憲法改正をしなくちゃいけないので、
最近はそういう話題が出てこないが、安倍首相は、その急先鋒である。

ああ、話がねじれて来た。
明日のために(というか、もうきょうだけど)もう寝よう!