久しぶりに片付け物をしていて、
新聞等に掲載された投稿文のスクラップブックを開いた。
なんと13年前、1994年(平成6年)。
熊日と熊本放送、NHKの3社合同企画で「コメ新時代 くまもと’94」という
連載があったとさ。
その番外編で、読者の意見が掲載されている。
私はそのころ、コンクリート2次製品工場に勤めていて、
顧客は公共工事を請け負う土木業者だった。
県北で農業土木業者に資材を納めている会社員男性(38)は
「土地改良事業を検証した記事を読んだ。
『業者だけは確実に太っている』との生産者のコメントは、
農村部に住む人ならだれでも実感していることだと思う」
「圃場整備と農用地開発公団の仕事、あれは全く金を使うために
仕事を作っているようなもので、実際に意味のあることなのか」。さらに
「(関連業界への)天下り前後のことしか頭にない人に
農業の未来が描けるわけがない」と業界内部から痛烈に批判する。
以上、記事の引用。会社員男性は、38歳の私です。
農用地開発公団は、のちに緑資源公団となって、
最近、官製談合で揺れている。もちろんそれは、天下りがらみである。
太っていた業者もいまや、構造改革で工事量が激減したので、多くはやせ細った。
順調に成長して、ついに新幹線工事まで受注するようになった業者もいるが、
それは、オーナーが県議で利権を誘導できたからだ。
その県議も今度の選挙ではついに引退したっけ。
1994年には、利権がらみの政治が浄化されることを望んでいた私。
2006年、松岡利勝代議士は農林水産大臣になった。