4月21日熊日の「食再発見 変化のかたち 14」に
寒天の話が載っている。
「一定の条件下で20秒間、つぶれずに耐えられる1平方㌢当たりの最大重量を『ゼリー強度』と呼ぶ」
「市販の糸寒天は300-500㌘とされる」
どの世界にも、強度の基準がある。
私が以前所属していた業界では、強度と言えば、
コンクリートの圧縮強度や曲げ強度。
コンクリートは圧縮には強いが曲げや引っ張りには弱いので、
鉄筋でそれを補う。
耐震偽装で問題になった強度不足は、建築物の複雑な構造計算で
鉄筋量を減らしても耐震性があるように、計算数値を偽造していたもの。
コンクリートそのものの強度とは直接関係がない。
話は戻るが、父の仕事の関係で、鹿児島の指宿に住んでいた母は、
その頃、浜を歩いて、テングサの切れっぱしを拾っては、
寒天を作っていたっけ。
そういうわけで、トコロテンは、夏と海と青春の思い出につながるのでした。