木村拓哉主演の月9ドラマ、しかも5月中旬にスタートなんて、
視聴率しか頭にない、CHANGEふうに言うと「選挙しか考えない」
番組で、辛口批評の餌食となることは目に見えていた。
私も、そういう視点で最初は見ました。
というか、展開が早いので、気づいたときは、補欠選挙に当選してましたけど。
友人曰く、初当選でいきなり首相なんてのが、まったくあり得ないことなので、
そのあとが、何でもあり、になる。つまり、
これは、非現実ですよと最初に宣言しているから、
どこまでも理想を描ける。
ドラマには二通りあると私は思う。
一つはファンタジー、もう一つはリアルである。
「CHANGE」は、リアルです。
すみません、
絵空事がなんでリアルか。
これ感覚的なものなので、説明は省略します。
木村拓哉は確かに、役に成りきる以前に、
彼自身でしかない。不器用というより、それを期待する向きがあるから、
仕方がない。
深津絵里も、阿部寛もまた、しかり。
でも、それに加藤ローサを加えた4人が、自宅居間でミーティングをやるとき、
まるで、リチャード・レスター監督のビートルズ映画なのだ。
これが、私が最初に気づいた面白さ。
ところが、政治課題自体は、ちょっとお粗末なのに、
駆け引きの綾は、つづれ織り。うまいんだよ、これが。
レベル的に高からず低からず、
このドラマを見て、現実の政治に興味を持ったりした若者に
冷たくしないで、合いの手を。
ちなみに`CHANGE´は、アメリカ大統領候補オバマのキャッチフレーズですね。
ちょっと安直(笑)
I think that I have it of two kinds to a drama.
As for one,fantasy, another real.