「国立メディア芸術総合センター」(仮称)の設立準備委員会で、
漫画家(古めかしい職業名)松本零士さんは、
「とてもうれしいことだ。
未来の人材育成の役割を受け持ってほしい」と発言したと
7月9日の熊日の記事にあった。
しかし、本当に大事なのは、そのあと。
「松本さんは漫画界の現状について
『日本は大国と言われているが
外国の青年も頑張っており、危機に直面している』と指摘。
漫画の原稿やアニメの機材を捨てる人もいる』と述べ、
資料保存施設としての役割も強調した」とのこと。
「日本は大国と言われているが
外国の青年も頑張っており、危機に直面している」ことに、
多分麻生太郎みたいな人は、気づいていない。
もちろん、文化庁にも危機感はないだろう。
驕れるもの久しからずや、に思い至れば、
この「国立メディア芸術総合センター」(仮称)の建設に対する
基本コンセプトと予算がいかに馬鹿げているかがわかる。
ただ、国立漫画喫茶という批判をする人たちも
やはり大馬鹿者という意味では同類である。
設立準備委員会で、建設的な議論が行われることを
期待するが、建設の議論で終わりそうだな。
There is no country continuing as a large country forever.