私にとって、ビートルズは特別であって特別でない。
私は幸運にも、と言うか、まだ解散する前に、ファンになったので、
解散のニュースが伝わってきたときには、
衆議院の解散どころの話じゃなかった。まぁ、選挙権もなかったけど。
だから、当時は、一番好きなバンドだったわけだ。
日本で、その後も、ビートルズ人気が衰えることなく続いたのは、
所属レコード会社の東芝EMIの戦略が優れていたこともあると思う。
もともと魅力的な音楽でなくては話にならないが、
繰り返し聞かされることで愛着が芽生えるということもある。
今月のプレイヤー誌には、
今回のリマスターCDの監修エンジニアのインタビューが載っている。
昔、プログレッシブ・ロックというジャンルがあったけど、
まさに、技術の進歩は留まるところを知らない。
意味は違うけど(笑)
ビートルズが幸運だったのは、ということは
人類も幸運だったということになるが、
イギリスのEMIと契約したことだ。
そこで、ジョージ・マーティンと出会ったことだけでも、
すごい幸運なのに、 会社として、音源をとても大切に扱っていることが、
インタビューに出てきて、この運命に感謝するものである。
私が知らないだけで、どこの会社もそうなのかもしれないけどね。
日本では、戦前の映画のフィルムなど、ずいぶん失われている。
それを国がやるべきか、各社がやるべきか、
いずれにせよ、その国の文化程度がはかられる。
EMIも、いまや斜陽もいいところだけれど、
ビートルズという財産があるので、
できることなのかもしれない。
Property named the Beatles.