そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

飲料自販機、ここまで来たら雇用問題。

10月2日の熊日「争論」は、
「飲料自販機どう考える」がテーマだった。
全国清涼飲料工業会専務理事の公文正人氏によると
清涼飲料水の年間販売量は
500mlボトル換算で約370億本。
このうち自販機での販売は30数%とされ、
売り上げは約2兆円。
自販機の利用は1日5,000万本。

本数はともかく、
私が前から関心があったのは、
雇用に関する数字だ。

清涼飲料業界の従業員は12万人、
補充するオペレーターなどを入れると
計15万人になる。
さらに容器や自販機を作る人らを入れると
数十万人の雇用に貢献している。

ここまで成長してしまったのは、
中身の販売シェア争いが先にあってのことだろう。
乱暴な言い方だが、昔なら商店があって、
そこの冷蔵ケースなどに入っていた清涼飲料
が、
商品アイテム数の増加もあってか、
24時間営業しても電気代しかかからず、
管理もしやすい自販機中心に移っていったのだろう。
場所もわずかしかいらないし、
自販機設置競争が起きたわけだ。

確かに、コンビニまで何キロあるかわからないような
人里離れた、道路がただ延びているような場所で、
自動販売機を見つけたときは、
冬場なら人のぬくもり、
真夏なら、オアシスに出合ったようなものである。
災害時には役に立つことを
身を以て知った人も多いだろう。
消費電力は、この20年間で7割も減らしたそうだ。

数十万人の雇用がかかっているとはいえ、
その容器だけとっても
リサイクルに多くが回るとは言っても、
資源の浪費、あるいは
容器製造にかかるエネルギーの無駄遣いでもある。

熱中症より、1本のペットボトルを」と言う声に、
「水筒にお茶を入れておこう」と返すのか。
どちらも間違っていないが、
できれば、ペットボトル利用を控えようぐらいのところか。

やや不確かな記憶だが、
製造ラインは清涼飲料もビールも同じという話を
聞いたことがある。