そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

協働の会結成

大津町生涯学習センターで開かれた
“協働の会”結成総会に参加した。

いろいろ書くよりも
「協働の会結成宣言」を読んでもらったほうが早い。
すごくいい宣言文だ。

2012年4月7日は、大津町にとって記念すべき日となりました。
それは町づくりの主体である町民が「協働の会」を結成し、
行政や議会と一緒に町づくりに向けた活動を開始したからです。
「協働の会」は、町民の意思を町政に反映させるための組織です。
大津町における最高の意思決定機関である「議会」と、
町民のニーズを的確に把握して、公平・公正かつ
効率的で質の高いサービスを提供する「行政」、
この「議会」と「行政」と対等の立場で町政に参画し、
その意思を表明する為の組織が「協働の会」です。
中央集権の時代は去り、今や時代は地方分権の時代です。
舞台は中央ではなく地方です。地域です。
行政や議会や首長とともに地域・町を担っているのは
そこに住む住民一人ひとりです。
大津町は2008年9月に「大津町まちづくり基本条例」
(以下、「基本条例」)を全国に先駆けて制定・施行しました。
これは、これからの大津町がめざす姿やそれを達成するための
基本理念とその仕組み、住民参画のルールや町の仕事の進め方など、
まちづくりの基本的事項を定めた、町民、議会、行政が
共有する基本ルールです。
しかしながら「基本条例」は制定されていますが、中身が伴っておらず、
現状は絵に描いた餅の状態と言っても過言ではありません。
「基本条例」は町の憲法とも言われるもので、
町づくりの根幹をなすものです。
町づくりのすべてのプロセスにおいてこの条例で謳われた精神が
意識され具現化されることが重要です。しかし、現実は、
私たち町民を初めとして行政職員も議会も
あまり意識しているようにはみえません。
「基本条例」第3条には、「町民は町づくりの主体であり、
町政に参画し、その意思を表明する権利を有する」と明記しています。
しかし、その一般の町民が町を共に語る場はありません。
町づくりには町民の意思を共有する組織が必要であり、
それなしには行政や議会と対等の立場で
町づくりにかかわることは出来ません。
そこで私たちは住民自治の原則、情報共有の原則、参画の原則、
協働の原則をうたう「基本条例」にそった町づくりを行うための
町民の会である「協働の会」を結成しました。
「協働の会」の結成により私たちは具体的に町づくりに
関わることができます。
町には、環境・資源・子育て・教育・介護・文化・スポーツ・健康など
多種多様な団体があり活発に活動していますが、
町づくりをトータルに考え、そうした組織・個人と
ネットワークを組んで活動する団体はまだありません。
協働の会の結成により、町づくりの主体が登場したことになります。
少子高齢化が急速に進み、財政難の時代を迎え、
子育て・介護・年金・福祉など重要な課題が突きつけられています。
これから先、大津町が生き残っていけるか否かは、
行政職員や議員や首長の資質や頑張りはもとより、
大津町に住む町民の資質とその働きいかんに負うところが大きく、
それは町の存続・発展の鍵となるでしょう。
様々な団体・個人が対等に交流、討議し、情報を共有しながら
緩やかなネットワークを形成して、
まちづくり基本条例」を拠り所にした町づくりに関わっていきましょう。
私たちの行動が、大津町の未来を切り拓く
確かな一歩となることを確信して、
手を携え一歩ずつ前進していきましょう。

     ――― ・ ――― ・ ―――

おおづ図書館でよく顔を合わせていたメンバーは、
向学心・探究心と町をよくしたいという志を同じくし、
(もう一つつけ加えると先があまりないとのこと)
この「協働の会」設立に向けて活動を始めたとのこと。

第2部の記念講演で、
熊本県立大学総合管理学部准教授の澤田道夫さんいわく、
高齢者はおしなべて社会的弱者か。
まちづくりに貢献しているのは誰あろう高齢者のみなさんである。
社会的強者という説もあると。
澤田さんは、協働を進めるために大切なのは、
「対等性」であると述べた。
行政の帳面消しのための形だけの協働ではなく、
また行政に依存するものでもなく、
互いに対等な立場で、
知恵を出し合い力を合わせていくのが「協働」であると。

大津町は私の出身地であり、
前々からいろんなことをすぐに行動に移す多彩な人たちが
たくさんいることは知っていたが、
ついにここまで来たのか。
こう言ったら何だが、何と言っても楽しんでいる姿勢が
ありありとうかがえる。そこがすごい。
大津町の未来やまちづくりを考えるとあるが、
会の名称からはあえて「大津町」を外したそうだ。
また会則の「活動並びに事業」の中に、
「周辺市町村とのネットワークづくりを行う」とあったので、
私もその輪の中に飛び込もう。

支部の名前は考えた。
「エンジン(円陣)の会」である。