そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

インタビュー術!

これは役に立つ。
老若男女、職業問わず。
もちろん、日本語を理解できないといけないが。

『インタビュー術!』
永江朗著 講談社現代新書

ほんとはこれ↓を読もうと思っていたんだけれど、

ヴィーブル図書館の見晴らしのいい南側の窓辺で
私と目が合ったのは永江朗さんだった。

どこを切り取っても面白いが、
これは辺見庸がアメリカのノーム・チョムスキーにインタビューした
雑誌「PLAYBOY日本版2002年6月号」の記事から。

  批判的な立場をとると、脅迫の手紙を受け取ったり、
  人から嫌われたり、新聞で悪く書かれたりはする。
  そういうことが起こりうる、という現実に不慣れな人は
  驚きはするでしょう。
  しかし、ここで起こっていることなど、どうということはないのですよ。
  それをとりたてて言うこと自体、「不面目」なことです。

「書き言葉とは違う言葉の流れ、リズム、時間のようなものがある。
インタビュアーという具体的な聞き手を前にして話すからだろうか。
だからテーマが深刻な話であっても、言葉には独特の軽やかさを感じる」

永江さんの書き言葉は、
インタビューとそれを文字に起こす仕事を生業(ナリワイ)
としているとはいえ、
実にまた潔く、颯爽としている。


私は、この「晴れ永遠」において、
インタビュアーである「ぼく」が、
インタビュイーである私の考えを聞き取るように
書いていたんだなということに、この本を読んで気づいた。
そしてまた私は一人の読者でもある。

このブログを訪問してくれる人に対して、
その表現でいいのか、言い換えは、
等など、常に「ぼく」は私のよき相談相手である。
そして私は、インタビュアーである「ぼく」に向かって
いつもこう言う。

「責任は君にはないよ。すべて私が取ることだから」


そうはいうものの、
その私も僕もつい表現が滑ってしまって、
読者である自分があとで赤面することもある。
でもまあ、生き恥を晒すことで、人は強くもなるし、
思考も鍛えられるというものだ。
だから、私は文字で残すことにこだわるんだな。


このインタビューを検索で見つけたので、
参考までに→リンク