そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

地域ニーズって何?

6月6日の熊日社説は
「公共交通網 ニーズに合った整備を」というタイトルだった。
早2ヶ月前の記事である。
しかし、その内容はといえば、
20年前の日付であっても違和感はない。
旧くて新しい、ビートルズの「ビコーズ」みたいに。

その中で、おやっと思ったのが次の部分。

「車は時間帯によって道路の容量を超えるほどで、
狭い道路にも渋滞が発生して事故の危険性を高めている。
一方の公共交通機関は朝夕の社内混雑、渋滞による遅れなどで、
客離れが続く悪循環だ」

これって、電力供給に少し似ていないか。
特に時間帯によって容量を超えるほどというところ。

原発を停止した分、火力発電所に負荷がかかり過ぎている
という説もある(これもそういう話を読んだというだけであって、
こと電力に関する言説はどれもこれもにわかに信じがたいという
実に困った事態を迎えている今の日本である)。

ただ、「似ている」とパターン化を持ち出すと、
どうしても半分くらいはこじつけになりやすい。
「社内混雑」「渋滞による遅れ」・・・
「客離れが続く悪循環」も何となく、当てはまりそう。

この社説はこう結ばれる。

「マイカーに頼った暮らしでは、
誰もが高齢化や病気などで移動の制約を受ける可能性がある。
公共交通機関は、住民の移動を保障する重要な社会基盤である。
何が必要なのかは地域住民が一番知っている。
知恵を出し合い、みんなが使いたくなるネットワークを築きたい」

そうそう、こういうちゃんとした括り方は、
何かを言ってるようで、何にも言ってない。
地域住民が必要だと思っている何かには、
実は実体がないことが多い。
公共交通機関は公共のものであるとはいえ、
みんなのすべてが満足するように作ることは不可能に近い。
スタンダードなモデルを提示することである。

てか、これも何も言ってないに等しい?(笑)