そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ラジオ体操の夏休み

昨日の朝から、夏休みのラジオ体操後半の部に入った。
当自治会でも子どもの数が減って、
ということは子ども会のメンバーも減ったので、
夏休みのラジオ体操を、子ども会育成会でやるのも
大変だというのはわかる。

だから、今年は夏休みの終わり4日間という日程を見たとき、
町内会長でもある私が、よし、なら私がやろう!
と決意したわけである。

ま、そんな大仰なことではないし、
もっと自然な流れでやればいいもんだが。

実はそのまたきっかけがあった。
青少年の健全育成の観点から、更生保護女性会が、
ラジオ体操の参加を呼びかけていることもあり、
私も保護司という立場から、
そうだなあ、ラジオ体操やらないといけないなと
社会を明るくする運動のときに思ったことでした。

ところで、YMOに「体操」という曲があり、
これはどう考えても、みんな一斉に
体操をやるということをネガティブに捉えて、
揶揄するような音楽である。
坂本龍一は高校生のときに学生運動の余波を受けたので、
そういう全体主義みたいなものにアレルギーがあったと思う。
私も似たようなものだったのだが、
この歳になると、子どもと一緒にラジオ体操をやる。
いわゆる健康づくりが政治的な課題とも重なる。

政治的なものといっても、
健康保険が財政的に厳しいという方面の話である。
とはいえ、単に医療給付を抑制するための手段ということではない。
これも方便と言えばそれまでだが、
この高齢社会で、なるだけ健康に老後を送ることは、
QOL、つまり生活(人生)の質を確保することでもある。

寝る前に、「今日も一日楽しかったな」と
いくつになっても思えるような生活を送りたいとは思いませんか。

若い世代は、それ以前に将来に対して
なんにも希望が持てなくて
不安定な生活を余儀なくされているのに、
ある程度の年金が保障されている年寄りはいいよな、
とそっぽを向く人も多いかもしれない。
かなりの飛躍ではあるが、
気は心というではないか。

さて、ラジオ体操の本では、
こちらがベストセラーらしいのだが、


実はこっちの方が早く出ていた。

YMOがデビューして一世風靡したころは、
不健康がクールであるという爛熟の時代であった。
つまり経済的にはバブルだったのだ。
あのころの見果てぬ夢のこちら側に、
不景気で、このまま朽ち果てそうな今の日本がある。

だからラジオ体操なのだ。
冬場にはそんな気持ちにはならないかもしれないけれど、
学校が夏休みの間、
全国一斉ラジオ体操に浸ってみるのは、
なかなか気持のいいものだよ。

夏休みが終わりに近づいてくる
そこはかとなく寂しい思いを共有すること、
それもまた有意義な後半生を自覚するという意味で、
豊かな人生を送ることにつながると思います。