赤旗日曜版9月9日号に、
映画監督・作家の西川美和さんのインタビューがあった。
映画は「夢を売る商売」だとも。
では、自身の「夢」は・・・。
「これ以上にないというカットが撮れるようになればいい。
映画作りはいろいろな制限とのたたかいです。
そのなかで、もっと新しい発想、
新しいお金の使い方、俳優の使い方などを探っていきたいです」
やっぱり、評判のいい監督は
言うことが違うね。
映画を見ているとき、
製作上の制限のことになど普通思い至らないだろう。
それは法的なことであったり、
スケジュールであったり、お金であったり。
もうちょっとどうにかならなかったのかと
残念に思うことは多いが、
あるとき、これは監督やスタッフにしても
もうちょっと時間があれば、予算があれば
撮り直すこともできたのに、
と後悔しているかもしれないなと
思うことがあった。
逆に、時間も金も潤沢にあり過ぎて、
締まりがなくなることもありますが。
ときに西川さんのこのコメント、
行政の現場でも使えますね。
「これ以上にないという成果が出せるようになればいい。
行政の仕事はいろいろな制限とのたたかいです。
そのなかで、もっと新しい発想、
新しいお金の使い方、職員の使い方などを探っていきたいです」
いやぁ、実に使えるなあ。
「これ以上にないという成果が出せるようになればいい。
国会の役割はいろいろな制限とのたたかいです。
そのなかで、もっと新しい発想、
新しいお金の使い方、官僚の使い方などを探っていきたいです」
「これ以上にないという予算が取れればいい」とか
「これ以上にないというカットができればいい」とか
そういう短絡的なことでは、
よりよい公共サービスにはなりません。と私は思います。