そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

図書館って何よ。

7月15日の熊日
読書のページの「本はいま」という連載に
伊丹市立図書館館長 田中茂さんの文章が載っている。

兵庫県伊丹市に7月、「ことば蔵」という愛称の
市立図書館が新たにオープンしました。
 

この図書館の基本コンセプトは「公園のような図書館」。
1階部分に大きなフリースペースを設け、
本を通して人が出会い、
集うための交流機能を付加している。
このスペースの活用は、
誰でも参加できる「運営会議」で決められる。

利用者が自前の推選本に紹介文を付けて特設棚に置くと、
代わりに別の利用者の推選本を持ち帰ることができる
「カエボン棚」の設置といったユニークな取り組みも、
この運営会議の中から誕生しました。
とある。

ことば蔵運営会議→リンク 
会議の内容が記録公開されています。

先日の合志市事業仕分けでは、
図書館施設維持管理事業が取り上げられていて、
市による改善実施という意見が多かった。

施設管理事業を仕分けせよと言われたら、
普通事業費圧縮を考えるだろう。
6年前の2町合併時には、旧町それぞれの図書館が
近隣の市町の中でもかなり活発な活動をしており、
わかりやすい数字である貸出冊数においても
成果を出していたので、
泉ヶ丘市民センターを含めた3館体制となって今に続いている。
施設維持管理の特殊性は、
合志館のあるヴィーブルが総合センターになっているので、
建物としての管理は本体に含まれるということである。

だから、図書館施設維持管理というと、
ほとんどが西合志図書館ということになり、
当然経年劣化とともに、大規模改修がいずれ必要になる。

そうはいうものの、
この事業仕分けで図書館の統合が
意見として出てきたのには驚いた。
6月の市議会定例会で私は図書館のことについて
一般質問をしたのだけれど、
時間不足と質問の仕方を絞り込めず失敗だった。

合志市における図書館の存在意義とは何か。
が、私が確認したかったことであり、
市として、教育委員会としての確固たる意志を
持っておかないと、
不要論が出たときに、図書館を守れないということを
言いたかったのであった。

全体の意見が統合についても考慮すべきという、
「図書館施設維持管理」という事業の仕分けからは
随分筋違いな方向へ流れていることを感じた。
いま思えば、もう少し抵抗すべきだった。

いずれにせよ、図書館はどうあるべきか。
どう活用し、市民の生活や文化の質をどう高めるのか、
そこをきちんとしないと。
「なくてもいいんじゃないの」にどう対抗するか。
ということでもある。