そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

空き家対策条例を作ってみた

政策フォーラムの2日目。
本日は、まず元衆議院法制局第一部長
上妻博明氏による講義「国会における議員立法」。

法制局は衆議院参議院、内閣と3つあり、
それぞれ80人ずつ位のスタッフがいるということを
知っていましたか。
そう言われればそれぞれに聞いたことがあったな、と。

議院内閣制のイギリスモデルと
それに倣いながらも別物になってしまった、
自民党政権型の従来の日本型モデルとの違い。
従来の政策決定過程と
民主党の政策決定の違い。
それを知ったからといって、いまさらどうなるものでもないが、
こういうことはもっと早くに新聞などで
明らかにされているべきだったと思う。
私がそれを単純に見落としていたのかもしれないが。

マニフェストについての先生の解説。
民主党型は、国民は有能なので判断力があるから、
政党などのエリートが公約を掲げて多数を得た公約を実行すれば
それで事足りるという考え方。
対するこれまでの自民党型は
国民の判断力は十分でないので、
エリートを選挙で選ぶべき。
そのエリートが最善の政策を選ぶというもの。

最初はそうだったかもしれないが、
次第に選挙に勝てればいい。になってきたのだろう。
または国民に判断力をつけさせないようにしてきたのか。
民主党だって本気で国民は有能だと思っていたわけではあるまい。
一応そういうことにしておいたのでは。

毎度のことながら、
ノートをもとに講義内容をまとめようとすると、
どうにもメモが不完全である。
それに分かった気になっていたのに、
やっぱりわかっていなかった、という後悔。
言い訳がましい。

熊本県立大学名誉教授の
荒木昭次郎先生の話は割愛します。

最後に「空き家対策条例を立案してみよう」という
ワークショップ(トトハウスの前田芳男さんによる)。

その目的をどこに置くか。なんのための条例か。
また空き家の定義、その所有者、占有者とは。
空き家情報の提供は、認定は。
管理不全で周辺環境を悪化させたり
倒壊の恐れがあるなどの空き家をどうするかに
私たちの班では力点を置いて
条例を構成することになるパーツを書きだしながら、
さまざまな場面を想定してみた。
「条例づくりは物語を書くように」である。

完成までは至らなかったが、
班ごとに骨子を発表し、まとめとした。

住民参加型のワークショップで
このような条例案を作ることの有効性を
改めて知ることになってよかった。
市町村の条例とは法案などと違って、
実に住民の身近な問題を解決することが目的なので、
最初から住民の意見を取り入れて行くことが
合意への近道である。

それですべてが解決するほど、
ことは単純ではないけれど、
どこからか取り掛からなければ始まらないからだ。