そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

熊本ジョー

熊本県立美術館に行ったので、
池波正太郎の『真田太平記』にある重畳たる石垣を
確認してみた(8月24日の熊日に建築家・
熊本大大学院准教授の
田中智之さんが書いていた)

Dsc_0596

実際は該当箇所の飯田丸ではなく、
三の丸駐車場に降りて行く途中であり
名称も調べなかったが、
左上を見上げると、昔は何らかの櫓があったのであろう、
基礎となるような柱状の石が見えた。

Dsc_0597

石垣だけを見ていると、
構造物としてそれだけが在るという気持になるが、
改めてここは廃墟なんだなと思い知らされる。
そして、熊本城の復元にお金をかけることの意味を問う。
つわものどもが夢のあとをそのままに残すことの方が
空しくっていいんじゃないかということだ。
投資対効果を考えて、観光で稼ぎたい気持はわかるが、
朽ち果てるものに無常を見ることが
歴史認識であり文化であると私は思う。

おおそうだよ。
ブライアン・フェリーの「東京ジョー」ばりに
「熊本ジョー」ってのは如何かな(笑)