西合志図書館で、婦人公論のバックナンバーを閲覧。
平成23(2011年)新年号から、5月号まで、
閉架に入っていたのを出してもらった。
多分東日本大震災直後に出たのが5月号だと思うが、
編集にどういう影響があったか、
それは考えもしなかった。
コシノジュンコ、加瀬邦彦、かまやつひろし各氏
そして最初の夫である新田ジョージ氏。
やっぱり生まれ育ちが違うと思った。
しかしそうは言うものの、
チャンスをつかんだのは、タイミングであり実力であり、
やっぱり才能だった。
歌謡曲として売れたのは
作曲や歌手、アレンジ、プロモーション、
さまざまの要素が掛け合わさっての結果である。
ヒットを放った作家の所に
次々と発注されるからまたヒットする。
それを方程式と呼ぶ人もいるかもしれないが、
そういう時代だったのだと思う。
日本という国が青春時代を謳歌していた。
そういうふうに書かれていたけど、まさにその通りだ。
当時(1960年代の私は小学から中学生)の私には
別世界の出来事なのだけれど、
小説を読む位にはリアルである。
さまざまな人が語ることで安井かずみが立体的になる。
しかしその陰影の何が真実なのか、
本人にも分かっていなかったのかもしれない。
新宿伊勢丹での加藤和彦さんのサイン会。
「あら、加藤さんばっかり」と割って入った彼女。
70年代にもう少し近づくことも出来たのに、
それをやらなかったのはやっぱり努力しなかったということ。
しかし、それで今の自分がいたりしちゃったりするので、
それを肯定するしかありません。