そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

青葉繁れる

2月13日 水曜日

西合志図書館集会室で読書講座。
講師は俳誌「霏霏(ひひ)」主宰の星永文夫さん。
前々からやってることは知っていたが、
今年度第3回目にして初めて参加した。
時間に余裕があれば、これほど
心が豊かになるひとときを持てることの仕合せは
他になかなかないことだ。

井上ひさし原作『青葉繁れる』の粗筋や時代背景などを
解説したあと、先生が一部を朗読するという趣向。
抗アレルギー薬のせいもあってか、
私は何度もあくびをしてしまいました。すみません。
でも、「郷愁の昭和~その青春たち~」のテーマに
夢見心地で浸かることができました。

高校教師を40年勤めていたということは、
小さな箱とはいえ、ミュージシャンにたとえれば
40年間ライブを続けたというぐらいの意味がある。

その時代その時代で
青春を描いた作品は存在する。
それは現在でも同じことだ。
戦後、映画『青い山脈』で、
主人公たちが自転車に乗って行くシーンを見たとき、
その自由を謳歌するイメージに星永さんは心奪われた。
「(そのどれもがそれぞれに)
その時代の青春を背負っている」と最後に言われた。

東宝草刈正雄主演で、
この『青葉繁れる』を作っている。
高校生のとき見た記憶があるんだが、
調べてみると岡本喜八監督作品である。
それなのに、映像ソフトにはなっていないのか、
検索に引っかかりもしない。