そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

お天気お姉さん

週刊朝日の5月3日・10日合併号に
作家柚木麻子さんがテレビドラマについて書いている。
週刊文春の今田舞の書くやつと似たようなものだ。

テレビ朝日系の武井咲主演「お天気お姉さん」について、
「何を言われようと武井が今、
主演を張れる若手美人女優であることに間違いないわけですから、
彼女の持ち味を活かすしか術はないのです」

柚木さんが引き合いに出しているのは、
惨憺たる視聴率だった前期フジ月9ドラマ
ビブリア古書堂の事件手帖」のことである。
見てなかったのでこれについては何とも言えない。

でも、武井咲が主演ドラマをことごとくコケさせて、
低視聴率娘の異名を取っていることを彼女は知らないのか。
今井舞なら知っている。

ことごとくと書いたものの、
私はそれらの武井主演のドラマが
つまらなかったとは思っていない。
特に今話題のNHK朝ドラ「あまちゃん」が
それを参考にしたとしか思えない(飛躍し過ぎ根拠なし)。
例の「アスコーマーチ」という大傑作がある。
屈折した同級生で、剛力彩芽も出ていた
(同じ事務所だとのこと)。

悪魔祓い的な衣装で無表情の天気予報担当という
受け狙いでオーディションに受かった、
というか何で応募したのかが今のところわからない、
変な子ちゃん役が、家政婦のミタのパロディだということは
わかっているのだろうな、柚木さん
(ま、あまり上質なパロディではないが)。

「現段階の力量にそぐわない『無表情な天才』役をあてがわれ、
フレッシュさや勢いを封じられて」しまっていると書かれているが、
フレッシュさや勢いは「アスコーマーチ」で存分に
発揮されていたのだ。
だから、低視聴率の看板を背負った彼女には
選択の余地はなかった。
洗濯日和かどうかの判断のアドバイスぐらいしか。

ところがである。深夜枠にして現在、
毎回10%以上の視聴率を稼いでおる。
何が受けるかわからない。
いや「匿名係長・只野仁」のスタッフには
わかっていたのだろう。