3月26日の熊日に「日中韓FTA交渉開始」の記事。
そして、何と同じ日に「日欧EPA交渉開始合意」の記事も。
TPP(環太平洋連携協定だっけ?)ばかりが話題になるのは、
相手が主に米国であるからだけれど、
日本の交渉力が心配なんていう、
下世話で、本当のところがわかっていない
一般庶民的な発想かもしれない。
しかし、いずれも将来の国益を左右する大問題だ。
いや、国益じゃなくて、国民生活である。
私が子どものころは、
世界が一つになって、戦争のない平和な世の中になることが
人類の理想だという思想に染まっておった。
理想は理想として、
現実には宗教や政治的な問題で
その道ははるかに険しいこともよくわかる。
「世界が一つ」は、経済的にそれが達成されれば、
誰もが飢えや貧困から解放されると思いたいのだが、
どうも貧富の格差は激しくなり、
富や権力を得たものは、それを手放したくないがために
武力に頼らざるを得なくなる。
なんて、1960年代的な空想科学小説の世界が
実現しそうな感じがする。
先の協定の話に戻ると、
FTAは自由貿易協定となっている。
EPAは経済連携協定である。
そして先ごろの報道では、
中国がTPP参加を検討しているというものがあった。
米国が持ちかけたという話もあったと思うが、
それらをひとまとめにして、
誰か解説してくれないものだろうか。
もちろんそのいずれもが何らかの形でまとまったとして、
その影響はどうなるのか、
誰にもはっきりしたことはわからないのだろう。
目の前のことに一喜一憂しているだけで
成長し歳とっていけたら幸せなのだろうか。