そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

普通の人間

5月8日の熊日に、
6日に京都市であった村上春樹さんの講演の要旨が出ていた。
いまごろなので、おぉそういうのあったなと思う人がいるかもしれない。

冒頭。
「僕は普段はあまり人前に出ません。
ごく普通の生活を送っている普通の人間です」
自分のことを絶滅危惧種イリオモテヤマネコに例えるところが
いかにも村上春樹流である。
そして私はその例えがあまり気の利いたものに思えなかった。
しかしそれが彼らしいところは認めます。

そして最後に、
「本当にうれしいのは、
待って買ってくれる読者がいること。
『今回はつまらない、がっかりした。
次も買います』みたいな人が好きです」云々。
これで村上春樹を普通の人だと思わない人は、
村上春樹教の信者であろう。
あ、こんな普通の直喩を使ってしまった。