そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

アフリカ開発会議

古新聞が少しずつたまって行って、もはや3か月分目前。
だいたい議会開催中に未整理になる傾向があるので、
次の会期までにあらかた片付けておかねばならないのだが、
6月議会以降、努力の甲斐なく、というか、
あまり努力しなかったのだろう、じわじわ増えてしまった。

時間がかかるのは、スクラップするからである。

スクラップについては、改めて熊日に投稿する予定であるが、
ほとんど読み返すことがないのに、なぜ手間暇かけるかと言うと、
あとで探そうと思っても、それには膨大な時間がかかるからだ。
データベースを活用するという手もあるが、
それは議員には開かれていない。
使えたにしても、そうなるとついつい余計なことまで調べだすので、
何を探していたのか分らなくなるという、
昔でいうなら、畳替えのときに下に敷いていた古新聞を
ついつい読んでしまって仕事が進まないという事態になりかねない。

本題に入ろう。
6月3日の熊日に「治安支援 5年で1000億円」の記事。
ちょうど横浜市で第5回「アフリカ開発会議」(TICAD)が開催されていて、
そこで安倍晋三首相が演説の中で述べた。

私の浅薄な知識でも、
成長著しいアフリカへの経済進出について、
とっかかりはかなり早かったものの、今や中国に負けている、
という事情があることは分かる。
このアフリカ会議の中身について書き始めると長くなるので、
各自検索してほしいが、
この安倍首相の力の入れようは、もともと持っていた考えか、
誰が首相であっても、こうなったのかというところに
私としては大変興味がある。

滑舌は悪いが、熱意の伝え方は相当なものである安倍首相、
閉会後の記者会見で、「アフリカに投資すべきは今」と強調した。
アフリカが真に成長するには「平和と安定」は必要なことは
誰もが認めるところである。つまりテロとの戦いである。
集団的自衛権の行使の先には、
自衛隊を治安維持で送り出すことも念頭にあるのか。
日本(の活力)を取り戻すために、
アフリカの役に立つことで、共に成長しようという理想が、
本気であるのだろうか。
いや、あるのかもしれない。
そして武器や原発も輸出したいと考えているのだろう。

アフリカの人たちも話半分としても、
日本の支援に期待するところ大であろう。
しかし、経済成長、それだけでハッピーにつながると、
単純に考えていないか、それが心配である。
もちろん安倍首相のことである。
マイナス要因も忘れちゃいないが、目先、経済成長でしょ、
という考えなのかもしれないが、
「ちょっと待てよ」と表明するのは、私たちの務めだ。

同時期、熊本市では、アフリカと日本の将来について話し合う
ユニセフシンポジウム」が開かれていた。
ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、
「アフリカは高い経済成長で世界の注目を集めているが、
紛争地やへき地には安全を脅かされ、食料や医薬品を必要とする
子どもがあまりに多い」と指摘している。

と書いてきたことは私の受ける印象に過ぎないので、
果たしてそれが間違っていないかどうかは自信がない。
安倍首相ではないが、専門家に分析、解説してもらいたい。