昨年の11月13日の熊日。
「地球温暖化に挑む 主要国インタビュー」は、
中国外務省の高風氏。
温暖化による中国の被害はという問いに、
「台風や干ばつなど自然災害の多発だ。
チベット高原の干ばつは特に深刻で、同高原を水源とする長江や
黄河で水量不足を招いている。
洪水など水害も増え、農牧業や社会生活、
生態系に著しい悪影響を及ぼしている」と答えている。
地球は温暖化していないと主張する人もいるが、
少なくとも中国ではそうは考えていないし、
経済は発展しているが、都市化に伴う開発で、
環境に巨大な圧力をかけているという認識がある。
温暖化と直線的な関連が、万が一にもなくても、
地球全体の環境に、よろしくない影響を与えていることは間違いない。
もちろん、中国国内でのそれぞれの部門の言い分もあり、
削減目標の一本化はむずかしい。
企業はCO2削減に反対しているそうだ。
新枠組みに対してカナダや日本は消極的だと指摘するとともに、
米国が参加しない場合、中国が加わるかどうか、
全く保証できないとも言っていた。