そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

未来農業のヒント!

熊本県農業公園で、
農業公園散策 食の名人まつりというイベントがあり、
農業シンポジウムもその中にあった。
そこで木之内農園会長の木之内均さんの講演を聞いた。

消費者は自分が食べている農産物について
ほとんど何も知らないのに、生産地や値段という情報には
やたら詳しい。また、誤った評価を勝手にしていることも。
ヨーロッパでは、農業の大事さと同時に大変さも理解している。
農業に対する認知度が高い。
というような話が導入部。

NHKの朝ドラ「ごちそうさん」も、いよいよあと1週間である。
食をテーマに、戦争の時代にいかに国民が耐え忍んだかの話。
戦争という状況を見事に受け入れるばかりの
主人公たちに少しだけ違和感を持った。
ドラマとしては面白いエピソードもたくさんあったし、
キャラクターも粒ぞろいであったが、
もし次の戦争が来たら、やっぱりこういうふうに
私たち日本人は我慢して乗り切ってしまうのだろうか。

食が人間を豊かにする反面、
食糧の確保のために戦をやって来たという側面もあるよな、
というようなことを考えていたところだった。
ヨーロッパの人はなぜ農業のことを真剣に考えているか、
それは歴史的に、常に戦争をやっていたので、
食糧の安定が非常に大事だったと木之内さんは解説された。
島国とは地理的状況が違う。
農業・農地は努力して守るものという認識が普通である。

日本だって、戦国時代までは
狭い国内だからこそ、食うか食われるかだったとは思うが。
そういうふうに歴史を学ばなくてはいけなかった。

6次産業化だけでは世界に対抗できない、とも。
農業を核にして、あらゆるものを取り込んで価値を創るべき。
保守には攻めの姿勢が必要なのだと実感。
それこそ、真の集団的自衛権であるべきではないか。
戦争をしたがるという意味ではなくて、
新しい解釈の言葉にしたいものだ。

あと、本題には関係ないが、荒木市長の話の中で、
夜間人口が昼間人口の2倍ほどあることが
ベッドタウンとしての合志市を象徴しているということだったが、
それは一面的なものの見方である。
私もその実態が知りたくて、少し調べたことがある。
あまり正確な記憶ではないが、実際には
市外から、合志市内に働きに来ている人たちも多いので、
居住地という枠を外した交流人口というくくりでは、
夜の方が人が多い合志市とは言えないのではないかと思う。
誰かきちんと調べてみませんか。
つまり昼間しかいない人たち向けにやれることもある。

シンポジウム会場にはあまり人がいなかったが、
農業公園全体では、小さい子ども連れの家族が多かった。
彼らを完全に取り込む術をまずは編み出すことが一番だろう。