そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

横道世之介

2時間40分はないな。
映画の上映時間に関する私の理想は、1時間40分である。
2時間40分という時間が私をこの映画から遠ざけていた。
全然長くは感じないという評は読んでいたのだけれど、
かなりの覚悟が必要で、
これまでDVDを借りようと思いつつも、
ずっと先延ばしにしていた。

今回も、5回ぐらいに分けて見てしまった。
まとまった時間が取れなかったから。
でも、そういう横道な観賞をも許してくれそうな主人公だった。

世之介本人しか知らないことは、
ほとんど描かれていない。
昔の友人や知り合いとの関係の中で、
いきいきと生きている。

普段は忘れているけど、何かの拍子に
あんなやつがいたっけなと思い出す人物。
彼とのかかわりの中で、人生のときどきが輝く。
そして映画の中で省略された部分に
それぞれの実人生があるんだよな、誰にも。

見終わって、力が抜けてしまった。
それって、いいことだろう?

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