開票速報を見たい気持ちを抑えつつ、
台所の水回りを片付けながら、
これからの日本について考えていた。
安倍晋三首相の最重要課題である憲法改正についてである。
いくらかの曲折はあるにせよ、
憲法改正の発議がなされたとしたら、
それはそれで仕方がない。
自民党の憲法改正草案がその叩き台になるとしたら、
それは世界中の恥さらしであるという意見に私は賛成だ。
じっくりとは読んでいないが、
日本国民の基本的人権を極力抑えることにより、
増大する社会保障費を削減することで、
国家財政を立て直そうというのが、
改憲方針の根本であると私は思う。
集団的自衛権の行使容認に依らずとも、
抑止力の建前はあろうとも、
持てば使わなくても劣化するのが軍事力なので、
どこかで使う機会は出てくるであろう。
しかし、全面的な戦争に突入することは考えにくいし、
おそらくその前に、日本は自然災害でボロボロになるのではないか。
自衛隊がいまの自衛隊のままでなくなろうと、
災害救助的な活動の方が優先されるはずだ。
私は護憲にこだわるわけではないが、
押しつけだろうが何だろうが、
それを変えるべき合理的な理由を見出さない。
だから、改正が必要だと思わないだけだ。
改正したいのなら、何をしたいかを自分の言葉で語るべきだ。
押しつけが嫌というのは、駄々をこねる子どものようなもの。
台頭する中国をけん制するために、
憲法を改正すべきだというのなら、
先制攻撃を容認するためとか、
より具体的な目的を明らかにすべきであろう。
社会保障費を抑制するためとか。
アメリカ軍に協力しなくてはいけないから、というのでもいい。
それは既に安倍首相が表明していたか。
ところで、まずは、来春の
統一地方選挙の投票率を上げるべく努力しようではないか。
人間誰も、明日をも知れぬ命なのであるから、
自分の理想をきちんと見極めて行動しよう。