菊池地区薬物乱用防止指導員協議会会議が、
菊池市にある県北広域本部の会議室で行われた。
年に一度の総会である。
保護司会、薬剤師会、ライオンズクラブなどによる団体で、
年間予算が約14万円、ほとんどが県の助成金のボランティアだ。
推薦があって、本年度から3年間、その副会長になった。
仕事は特にないようだが。
菊池警察署生活安全課から、
管内の薬物乱用の現状について説明があった。
やはり覚せい剤が中心であるが、
危険ドラッグは増加傾向にあるとのこと。
摘発された事案の件数なので、
秘かに蔓延して、交通事故などで表面化することになる。
ここでも地道な啓発活動が必要である。
多くの人たちに知ってもらいたい活動だ。
引き続き、協議会長の碇野先生が、
実験を交えて、タバコとアルコールとシンナーの害を
説明してくれた。
ミミズにニコチンの水溶液をかけると、
しばらくシャーレの中でのたうち回っていたが、
ほどなくして静かになった。
ミミズは、人間の血管によく似ているらしい。
次は、生卵を密閉容器に割り入れ、
それに高純度のアルコールを入れて軽くゆすると、
白身が固まってくる。
つまりタンパク質はアルコールで固まる。
アルコール性の肝硬変などがこれに当たる。
この実験は、あとの街頭キャンペーンを一緒にやる
高校生も一緒に参観した。
もちろん、成人すれば喫煙も飲酒も認められる。
なぜ、未成年はダメなのかと言えば、
心身ともにまだ成長期だからだ。
ただ、吸いすぎ飲みすぎの害や、
薬物に関してはそれと比較にならないぐらい危ないこと、
それに関心を持ってもらうきっかけになったと思う。
依頼があれば、こういう教室をいつでもどこでも開くと、
碇野会長はおっしゃっていた。
その後、菊池市内のショッピングセンターに分散して、
ティッシュなどを配る啓発活動をした。
あいにくの雨だったが、高校生もがんばってくれた。
やはり実験で学習した後だったので、
「薬物乱用は、ダメ。ゼッタイ。」が実感できたものと思う。
こういう話題は、ぜひ皆さんに広めてほしいと切に願う。