そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

あつくて長い夏の日

8月7日 金曜日

ドットジェイピーのインターンシップの学生と
これからの活動方針について、意見交換。
ちょうど、プレミアム商品券が販売されているので、
それとふるさと納税について、市民アンケートを取ってみようか、
ということになり、次回までに仕組み等を勉強してきて、
実際にアンケートを作ってみようということになった。

午後3時半から、大津町のエアポートホテル熊本で、
菊池地域市町議会議員研修会。
公益財団法人地方経済総合研究所 調査二部長小田正氏による
講演「地方版総合戦略における競争と連携」。
目からうろこが落ちるというほどの内容ではなかった。
しかし、お金を払ってもこういう調査報告を聞くことには意味がある。
だが、聞いてなるほど、で終わってはもったいない。
そこから、自分たちで考えなければ意味は薄れる。

熊本県単位の地方経済を考えるに、
「県際収支」という考え方で、地元の資源で「入るを図り」、
域内資金循環高めて「出を制す」ことが労働生産性の向上に
直結するということだった。
具体的には農業・観光産業を振興し、
医薬品等を抑えつつ、エネルギー自給を図ること。
医療サービスを抑制するには、健康増進。
またジェネリック医薬品の推奨が考えられる。
ありきたりだが、これはしょうがないか。
エネルギー自給に関しては太陽光はもとより、地熱発電
小水力、木質バイオマス発電などが考えられる。

SWOT分析では、

2市2町それぞれの違いが微妙に出てくる。
菊池市とそれ以外はよりはっきっりとしているが、
やり方次第では、
菊池市にもっとも潜在力があると言えないこともない。

さて、合志市の場合、

○外部環境
・機会(Opportunity)
1.熊本都市圏に位置する
2.交通インフラの充実
3.近隣の商業施設の充実
4.地方版総合戦略(地方創生)

・脅威(Tread)
1.経済成長が外征要因に大きく影響
2.根強いデフレ
3.エネルギー等の高騰

○内部環境
・強み(Strength)…潜在力を含む
1.人口増加
2.広い平野
3.誘致企業の集積

・弱み(Weakness)
1.労働生産性の成長が止まった
2.成長エンジンが誘致企業に特化
3.将来的に多摩ニュータウン問題
4.急激に高齢層増加
5.65歳以上の就職率が低い
6.生鮮食料品の地元購買率50.7%
   (2012熊本県消費動向調査)

弱みの3.将来的に多摩ニュータウン問題に関しては、
大津町菊陽町と共通する。
日本全国のベッドタウンに共通する問題でもある。
5.65歳以上の就職率が低いについては、
改めて、ここが最大のポイントに思えた。
もちろん収入を得てもらったほうがいいが、
ボランティア活動等で
役割を担ってもらうことも含まれるのではないか。
6.
生鮮食料品の地元購買率50.7%はどうか。
たとえば、隣接する菊陽町熊本市菊池市との境界近くに
生鮮食料品店が立地しているという地理的要因。
店舗側から考えれば、合志市の顧客も取り込むために、
境界近くに店を構えているのだから、
企業行動としては理に適っている。

菊陽町では、地元66.3%、
大津町に買い物に行く割合が14.7%、合志市へも8.0%ある。
それに対して大津町では地元84.7%、菊陽町へは8.5%である。
合志市の地元50.7%、菊陽町へ25.7%、菊池市へ5.4%、
また熊本市へ12.6%は特徴的である。
いずれにせよ、地元資本の店舗であるか、
地元産品の取扱高が著しく多くならない限り、
圏域的には競争しても意味がないのではないか。

午後6時半から、くまもとパレアで、つながる塾第4回講演会。
ノンフィクション作家、評論家である保阪正康さんによる
「近現代史からみた現代政治の問題点」を聞く。
主に歴史の教訓から読み解く安倍政権の問題点であった。

今朝のTBS系のテレビ番組「サワコの朝」のゲストは
萩本欽一さんだったが、氏の言い回しを借りれば、
まさに「なんでそうなるの!?」としか言いようがない。
そういう岐路に私たちは立っている。
いや、もう曲がってしまったのだが、
せめて道を選びなおすことはできると信じたい。