そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

抑止力

柳澤協二さんの講演を聞く前から、
多分私はこの考えを持っていたと思うのだが。
昨日9月20日付の熊日の識者紙面座談会から。

「相手国が攻撃してきたら倍返しにするという意志と
能力を示すことを抑止という。
戦争の覚悟なくして抑止はない。
この抑止を基調とする安保法制は、戦争できる意思を見せることで
相手を抑え込むものであり、緊張を高める恐れを内包している。
それは、自ら戦争を招き入れることになりかねない」

だから私は「抑止力」という方便を信用しないのだ。

戦争をすることが前提でない抑止力などない
と考える方が自然である。
だから、戦争法案なのであり、それをレッテル貼りとして
否定するのは大いなる矛盾だと思いませんか。

それを肯定はしないが、
安全保障法制が必要になるのは、
現実に武力行使するときである。
つまり武力行使に及ばないようにするために存在する
安全保障法制などあり得ないという単純なことに、
誰も気づかないのだろうか。