そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

風の便り第23号

活動報告 風の便り(言行一致)
平成28年3月1日発行(第23号)

平成27年第4回定例会は、
11月27日(金)から12月17日(木)まで21日間の日程で行われました。
今回の議会で特に重要な議題は次のようなものでした。

○こども医療費助成対象年齢を「中学校第3学年まで」に
引き上げるための条例改正
○平成27年度一般会計補正予算
農業委員会等に関する法律の改正を受けた条例改正
合志市総合計画第2次基本構想の策定

こども医療費助成対象の拡大について

こども医療費助成対象を引き上げることがやっと決まりました。
ここで、その流れを振り返ってみましょう。
平成26(2014)年12月定例会に合
志市の子ども医療費無料化をすすめる会のみなさんが
「子どもの医療費無料化拡大を要望する請願」を
提出したことに始まります。
この件は健康福祉常任委員会に取り扱いが委ねられましたが、
そのときは結論先送りの「継続審査」となりました。
そして、改選前最後の定例会である昨年平成27(2015)年3月議会でも
再びこの請願は「継続審査」になりました。
つまり前期議会では結論を出すことを見送ったのです。

その理由は、市長がかねがね述べていたように、
小中学校全教室にエアコンを設置したので、
その電気料がどれぐらいの金額になるかはっきりしない状況で、
財政の追加負担となる中学3年生までの医療費無料化については
慎重にならざるを得ないことを追認したものでした。
そして、昨年4月の改選後の初議会となった平成27年6月議会に
議員提出議案として
「子ども医療費について、中学3年生までの無料化拡大を求める決議」
が提出され可決されました。

議会だより「きずな」の賛否一覧表にもありましたように、
このとき私はこの決議に反対しています。
改選前の健康福祉常任委員会が継続審査にしたものを、
今期の委員会に諮ることなく、
有志による決議という形で市長に意見を上げるということに
納得が行かなかったからです。

9月議会で新たに設置した「財政調査・研究特別委員会」の中間報告では、
「エアコン設置に伴う電気代の増加は平成26年度決算で、
平成23年度実績より約1,700万円増加している。
また以前の対象拡大時を参考に、1,200万円/年程度の
助成額増加が見込まれるが、
財政計画の中で3,000万円の増額を見込んでいるので問題ない
と執行部から説明されていることを以って、
議会として一部負担なしの子どもの医療費無料化拡大を妥当とした」
とあります。

それを受けて、こども医療費助成対象年齢を「中学校第3学年まで」
に引き上げるための条例改正 が上程され可決されました。
これは1年間かけて財政的な検証と議論を議会で続けたうえでの
条例改正であるということもできます。

条例の提案は市長・執行部ですが、
それを承認した議会はその責任を負わなければなりません。
時間をかけたこの決定過程とその内容について、
みなさんはどうお考えになりますか。