そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

プチ満足

9月30日付朝日新聞デジタル「耕論」で、
中央大学文学部教授の山田昌弘さんがこう述べている。

「そして与党は既得権を体現している。現状を大きく変えず、
経済を強化する政策を打ち出している。
正社員への間口を少し広くする政策ですから
若者が与党びいきになるのは何の不思議もありません。

学生が欲しいのは「プチ満足」。日々接して痛感します。
大それた夢を持たず、正社員になってパラサイトし、
将来は家庭を築いて親と同程度の暮らしを得るのが目標。
この基本構造が変わらぬ限り若者の保守的傾向は続くと思います」

山田教授は「パラサイトシングル」「婚活」の命名者である。
結婚するまで親と同居する「パラサイト」(寄生)が増え、
今や独身者の8割に達するから、若者が与党びいきになるのだそうだ。

若者が夢を持てないのが今の日本の現状だというが、
そういう日本に私たち老年組(入ったばかりだが)も希望が持てない。
まあ、あまり先まで長生きすることはないと思うので、
それほど心配することではないだろうが。

もちろん「プチ満足」は他人事ではない。
小確幸」なんて恰好付けても、まさにそれかもしれない。