そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

希望峰

もう何年も会っていないのに、
その声と口調をはっきり思い出せる人。
見た目はクールビューティなのに、威勢のいい熊本弁。
少なくとも5年前にはもう一度行っておけばよかった。
73歳での別れはあまりにも早い。

それだけでなく、今日の葬儀で会った昔馴染みに、
彼女の兄上が亡くなっていたことを知らされた。
出棺の準備中、奥様にその話を聞く。
誰にも知らせるなと言ってあったそうだ。
その思いは尊重すべきだが。
私たち夫婦の仲人を務めてもらった方。
結婚に至るまで随分苦労をかけた。
「知らぬが仏」はその意味は違うと思うが、
たとえ多少の不調はあっても元気にしておられると思っていた。

昨日は弟の命日だったけれど、あのとき
病気療養のことは弟の友達の誰にも言ってなかったので、
結果的には申し訳ないことになってしまった。
本人の意向を汲むということはそういうことだ。
二人を見送ることになってしまった今日、
生きていると、つらいことも多い。
しかしそれは、充実したときを共に過ごしたことがあるから
そうなのだ。きっとそうなのだ。