2020年東京オリンピックを念頭に、
サマータイムの導入が前向きに検討されるようだ。
ことの発端はいつか明らかにされるべきだと思うが、
この夏の酷暑を長期に経験して、国民の間に
8月の五輪開催は無理無理という声が広がっているので
それに鈍感に反応した開催委員長の森喜朗氏あたりが、
サマータイムというのがあったなとか、
思いつきで言い出したことに対して、
NHKがお先棒を担いで、世論調査の項目に入れたら、
意外と容認する意見が多数を占めたので、
人気取りに目ざとい安倍首相が乗り気になったという
ことではないかと思われる。
弊害を訴える声はツイッター上ではかなり強く、
というか私がフォローしている人たちの多くは、
反安倍政権なので、特にそう感じるのかもしれないが。
誰かが「サマータイムやっても涼しくなるわけじゃない」
と書き込んでいたが、それは唯一の真実である。
ただ再来年の夏が冷夏でない保証はない。
特に地球温暖化によるにせよ、そうでないにせよ、
気候変動の異常が顕著である昨今、
小手先でどうこうできる範囲を超えている。だからあえて、
私は、混乱を承知でサマータイムの強行に反対しない。
誰にも直接的な被害が及ばないようにしつつ、
つまり労災的な意味合いで犠牲者がでないように配慮しつつ、
社会実験としてやってみる価値はあると思う。
心配なのは、安倍政権(多分交替はないだろう)が
サマータイムに関して、決して責任を取らないことが
今の時点で明白であることだけである。