今年のハンセン病問題啓発事業は、
HIV人権ネットワーク沖縄の皆さんをお招きして、
「光の扉を開けて」の上演が行われた。
もちろんそれがメインなのだが、オープニングの
合志中学校合唱部のコーラス、熊本大4年の江副心さんと、
合志中2年の西本匡伽さんの発表が、実に良くて、
というか良い以外の褒め言葉は後で。
来賓挨拶は菊池恵楓園入所者自治会長の志村康さん。
ハンセン病に関して「感染」「発病」「後遺症」を
混同しないように申し上げに来たというその言葉の
なんと的確なこと。啓発の核心がある。
江副さんは、ハンセン病についてみんなが知ることが大切だが、
それにプラスして、考えることが必要だと訴える。
いや、訴えるというほど激しい言い方ではないのだが、
その気持はしっかり私たちに向かっている。
中学生の西本さんは、祖母から恵楓園の話を聞き出している。
どういう会話か分からないが、胎児標本や人工妊娠中絶のことを
冷静に発表してくれた小さな勇気に感動する。
演劇については、数年前にも見ているのだが、
ほとんど覚えていないのは悲しい。
小学生から、高校生、成人まで参加しているので、
比較の対象ではないのだが、わがヴィーブル子ども劇団が、
本当に子どもの劇団だと思わされたのは正直な気持ち。
子どもたちが、演劇を通して人間的に成長していくだろうことは
同じだと思うが。
最後に歌を披露してくれた宮里新一さんから、
ロビーで声をかけてもらったのはうれしかった。
中修一さんからは励ましまでもらって、誠にありがたい。