ぼくの人生はいつ始まった
朝が終わらないうちに
昼はやってくる
柱時計が12回打つことが
お昼のしるしだろうか
ぼくの人生はいつ始まった?
母の胎内にいたときには違いないけど
人生の始まりを
正確に知っている人がいるだろうか
秋が終わらないうちに
冬はやってくる
森が緑をなくしてしまうことが
寒さのしるしだろうか
ぼくの人生はいつ始まった?
秋が深まると物思いに沈みがちだけど
人生の終わりを
正確に知っている人を尋ねはしない
コメント:多分、1971年秋頃(15歳)に書いたものだろう。エルトン・ジョンの音楽に出会い、作詞のバーニー・トーピンの影響をじかに受けている。というより、訳詞をしていた今野雄二氏のセンスに、というべきか。詩人ではなく、Lyric Writer(作詞家)を目指していたので、字数を合わせることに腐心している。