そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

母と子と父の絆~7/6/2000・k152

 宇多田ヒカルの誕生日だというんで、FMで久しぶりに「Automatic」を聞いた。ちょっと媚びるような甘えた、すねたような歌い方を、わざとらしく感じていたものだったが、違う、これは10代の少女の切迫した思いが、ストレートに出ていただけなのだ。だから多くの若者がそれに共鳴し、共振したのではなかったか。母親の藤圭子とは違った形で、時代を映しとったのもおそらく、見た目ではわからない両親や自我との葛藤があったのだろう。

 コンサート・ツアーを始めたということで、マスコミに取り上げられることも多い彼女だが、彼女の孤独感やある種の諦観、またそれらを少しずつ克服しながら、健気に生きてきたことを私たちは、親の世代である私たちは密かに察してやろうと思う。

「Addicted to You」という曲は、依存症の歌と解釈できるので、それを乗り越えたかに見える彼女ら親子3人の絆は、「あんなに売れなきゃ」の同情を超えて、結構強いんじゃないかと思う。

Then and Now : 宇多田ヒカルが、デビューCDで新記録を樹立したとき、両親や家族について、いろんな憶測が飛び交ったのだったように記憶する。といっても、その内容は興味のないことだったので、記憶にない。騒がれてお気の毒、という部分を書いたものだが、こういう文章も彼女にとっては、余計なお世話というものだろう。
結婚したことで、内面的な成長(失礼かな)もあるだろうけど、今のところ私の研究対象外ですので、つけ加えて書くことはありません。