そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

地方自治、足腰を鍛えることから~11/?/2002・k224

 先日、町村合併の説明会に参加した。町内各所で行なわれているが、これが3度目である。
 今回行政側から出された資料は、最近策定された「新市将来ビジョン」で、前半はその説明であった。そのビジョンは、骨子とはいえ、文化、福祉、環境など多岐に渡り、読上げるだけでもかなり時間がかかった。

 過去2回と比べると、合併後の方向性がかなり具体的になってきたことと、各町で、合併の組合せに関して、いくつかの発議が出てきたことで、真剣さが増してきたようだ。

 質問は、現在、広域で行なわれているごみ処理問題や財政の見通しについてなど活発だったが、どうも回答とうまくかみ合って行かない。大都市出身の方が、町長や助役の顔が直接見れて、話も聞けるし、こんなにうれしいことはないと、言われたとき、やっと私は気づいた。
 これは確かに「町村合併」の説明会ではあるが、同時に自治についての意見を交換する場でもあるのだということに。

 行政側も私たちも、直接対話に慣れていないから、ぎくしゃくして当り前だったのだ。これを繰り返すうちに、わが町は合併の行方とは別に、足腰が鍛えられていくのかもしれない。

Then and Now : 平成14年11月22日付熊本日日新聞「読者のひろば」掲載。これもまた、あ~ぁ、である。四町合併の枠組みが事実上破綻したいま、合併に対する熱が一気に冷め――いや冷めてしまうぐらいの必然性しかなかったということか。町は説明会を開催するというのだが、何をどう説明するというんだろう。