そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

『黄泉がえり』あれこれ~9/14/2002・k235

 かねてより噂には聞いていた、梶尾真治さんの小説『黄泉がえり』が、いよいよ映画化されるとのこと、熊本人としては、まずはうれしい限りです。

 SMAPの草彅剛、竹内結子主演で、1月下旬の公開とは、ずいぶん遠慮した上映スケジュールだとは思いますが、ローカル色がどこまで出てくるか、期待と不安が半々です。
 地方性とあか抜けなさが同義だと思い込んでいる制作者だと、中途半端でつまらない作品を作る可能性が大きいからです。

 ひょっとしたら、熊本が舞台にならないということも考えられます。この件に関しては、熊本県のホームページの「知事への提言」に、県としても映画会社に早いうちから働きかけて、フィルム・コミッション的な動きをすべきではないでしょうかと、提案していたのですが、いかがだったでしょうか。

 とはいえ、たとえば宮本武蔵武蔵塚で黄泉がえったりしたら、大河ドラマとの関係で、絶好のタイミングだなとか、生き返った人たちの住民票問題と、住民基本台帳ネットワークを絡めれば、スパイスの効いた仕上がりになるかもしれないとか、想像しながら公開を待つ日々を楽しく過ごしたいと思っています。

Then and Now : 熊本日日新聞「読者のひろば」不採用。当時、あの映画があれほどのヒットになるとは思いもしなかった。個人的に、メールで遠方の友人に、鑑賞を呼びかけたり、ことあるごとに(見ないうちから)プロパガンダに励んだものです。いま思うと、それやこれやが懐かしい。
 映画では、県職員という案内役が配されたことで、国と県をつなぐという意味から、この映画のローカルだが、全国に通じるという立ち位置が明確になったと思う。
 プロデュース・チームは、ありきたりになりがちなテーマを、とことん分析し、発展させることによって、非凡な感動と共感を呼ぶことに成功した。