ムーラン・ルージュでマハラジャの話というのは、どういう関係なんだろうと思ってたら、オーストラリア出身の、この監督が、インド映画のファンらしいということを、後で知った。
往年のヒット曲のツギハギといい、めまぐるしいカットの連続といい、デジタル技術が「思考」そのものを変えてしまう時代になったなと、つくづく思う。
面白いという人と、そうでない人が極端に違うというのも、この映画の持つ魅力の証明かもしれない。エルトン・ジョンのファンとしては、「ユア・ソング」が効果的に使われていたので、小さいことにこだわらずに「世界中の皆に伝えてまわりたい、君が生きている限り、人生は素晴らしい」と。
でもヒロインのニコル・キッドマンの死が妙にリアルで、この世はやっぱりファンタジイじゃないんだっていう冷たさがあると思う。それが許せるかどうかが評価の分かれ目?
Then and Now : 熊本日日新聞「私にも言わせて」不採用。その「ユア・ソング」のサビの終わりのところの歌詞を、この映画では入れ替えてあった。確か While you're in the world が、 When~ になっていたと思います。