そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

村上朝日堂・エピソード③

 20年近く前のこと、とあるパソコン・メーカーが電脳(!)ゲームソフトのアイデアを募集したのですが、「インヴェーダーゲーム」以来TVゲームをやったことがなかった私は、ロールプレイング・ゲームの理屈がよく飲み込めないまま、日曜出勤でTV中継を見ていたときに思いついた「女子マラソン・ランナーがレース中に誘拐される」というアイデアをもとに、「羊をめぐる冒険」と「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」的な迷宮を仕掛けにしたお話を作りました。
 主演を当時売り出し中の宮沢りえに設定したところが、結構キャッチーだと自信たっぷりで送ったのですが、佳作入賞で、副賞テレホンカード8枚組でした。今思えばそれでもすごい。
 村上さんの影響の下、賞品までもらってしまったので、遅まきながらここに感謝の言葉を述べさせていただきます。有難うございました。お世話になりました。
 ところで、書かれてしまった作品が、何がしかの賞を受けるときには、村上さん自身は、もう次の作品で頭がいっぱいというような「タイムラグ」があるのではないかと、勝手ながら想像しますけど、やはり、受賞となると格別な気持がするものですか。

 と、最後に上記のメールを送ったのですが、返事来ませんでした。前回のお礼とか述べてない不躾なメールだからか、さすがに鮮度が落ちてたのか。なんとなく、没になりそうな気はしてたけど、こんなことなら、もう少し真剣な質問とかしとけばよかったなあ。