ただいま、『ほんじょの鉛筆日和。』文庫版を読んでいる。
ブログほんじょクリップ。のプレゼントで当たったのだ。
これは、実は単行本も持っている(なのに文庫版をもらっちゃって恐縮~~~)。本棚の辺りのどこかにあるはず。というのも、もうかなり前から「自分ちに本をあまり置かない主義」な私が、人にやらないで取っておくのは、小泉今日子と本上まなみの本ぐらいなので。
彼女の文体の縦横無尽の表現力は、多分「ご勘弁」という人もいるだろう。独特のゆるさ(へもさ?)のせいで。しかし役に立つこともある。実は、彼女の文章を読んでいて、きょう私は気づいた。自分の文章の弱点に。
何をいまさら、なんだけど、私の文章は観念的過ぎる。対するほんじょは、さすが昆虫ほか、生きもの好きなだけあって、観察力が素晴らしい。専門家的なハードさではない、やわらかく包み込むような視線。別に私が指摘しなくても、みんな知ってることだろう。ちょっとアイロニカルな言い回しもあるが、それが爽やかなのも特長である。
ということは、私は、ものを見ているようでいて、ほんとは見ていなかったのかもしれないということなのだ。
夏目房之介氏が大同生命のOne HourというPR誌で毎月本の紹介をしているのだが、奇しくもそのことを、女性の書く文章の特質ということで書いていた。手元に来たら引用します。
それとは別に、参考文献:ほぼ日刊イトイ新聞-担当編集者は知っている。