そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

メディアのリテラシー能力に「?」

 10月21日付の熊日に「西鉄バス部門 乗務停止60人以上」という記事があった。「福岡都市圏で運行している路線バスの運転手のうち、この1年半の間で60人以上が飲酒検査により乗務停止になっていた」らしいが、これは「西鉄グループの飲酒に関する認識の甘さが露呈された形」となることであろうか。
 そもそも飲酒検査をなぜやるかということがある。前の晩に深酒をすることは、運転を職業とする者としては、常識はずれの行為であるに違いないが、しかし、検査自体は深酒を戒めるというより、アルコールが残った状態で運転しないようにするための予防措置であるはずだ。
 今回問題になった身代わり検査は、糾弾されるべきものだが、1年半に60人以上が乗務停止になったということは、西鉄の社内検査体制が正常に働いていることの証ではないのか。事前に見つかって、乗務させないために検査をやるのだから、この記事のように乗務停止者がいたことを、さも悪事みたいに書くことは、浅はかというか、はっきり言って馬鹿だ。共同の記者が書いたのだろうが、ちょっと調子に乗っていませんか。