そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「今こそタウンミーティングを」>11/23/2006・k321

 政府の教育改革タウンミーティングでの「やらせ質問」が問題になっている。教育基本法改正案が広く国民に支持されているという根拠とするために、でっち上げを平然とやる姿勢と、法案が通りさえすればそれでいいという政府の態度は、子供たちの教育上たいへんよろしくないと思う。
 しかし、元をただせば、小泉元首相が始めたタウンミーティングは当初から広告代理店への丸投げと言われていたので、不況にあえぐ広告業界に対する公共事業という意味合いもあったのだろう。私たちも多少の「やらせ」の存在は、暗黙のうちに了解していたのかもしれない。野党は、もっと早い時期にタウンミーティングのあり方を調査して、政府の責任を追及しておくべきだった。直接対話は議員の存在意義を脅かすかもしれないという認識が乏しいのもさびしい。
 今回の「やらせ質問」に謝礼が支払われていたことは、「談合」という以上に悪質な「贈収賄」に相当するのではないか。今、安倍首相がなすべきことは、正真正銘のタウンミーティングを行うことだ。批判の矢面に立って耐え切れる人だとは思わないが、そういう試練を経て、早く一人前の宰相になってほしいものである。

Then and Now:熊本日日新聞の「読者のひろば」にメールで送る。これは掲載されるわけないだろうということで、早速アップ。