そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

風をあつめて

 12月18日の熊日夕刊に「パリに70年ぶりに路面電車」という記事が掲載されていた。くまにちコムには写真も載っている。交通渋滞の緩和と大気汚染防止のために、LRTというところが、フランス人の考え方か。日本でやるためには、景気のけん引役である自動車産業の顔色を見なくちゃいけないしね。
 路面電車は街の景観とリンクする。乗客が減って、運賃収入が減少しているからと車体に全面広告をという発想は、一見合理的なようだが、間違っていると思う。「この世はすべてアドビジネス」と割り切るにしても、美観は必要だろう。
 安倍首相が「美しい国」なんてキャッチフレーズを使ったものだから、「美しい」の価値が、支持率並みに下落しているいまこそ、「美しさ」を考えるときだと私は思う。