そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

TMはトレードマーク

松岡利勝農水相は、事務所費の不正処理で、
敵役の面目躍如といったところの今日この頃です。
熊本県民として恥ずかしいとか、なんとか言っていたのは昔のこと。
もうすっかり慣れましたねえ。

きのう、NHK第一放送で、国会中継を聞いていたら、
松岡大臣の出番がやたら多かったが、
さすが族議員だけあって、農業分野は淀みなく答弁。
中身はステロタイプなのだが、
その落ち着き払った物言いは、
安倍首相も見習った方がいい。

麻生外相は若い者に人気だというが、
どうもシニカルな雰囲気が、この人ではやっぱりまずいと
私なんか思ってしまう。

近づくオーストラリアとのEPA交渉は、
日本の農業にとって、大問題なのだが、
そういう交渉の場では、ナメクジと言われようが何だろうが、
松岡大臣みたいな不敵な輩を役者として配することは
どうも国益みたいに思えてきた。

安倍一座にとっては、
いま松岡氏を切ることになると、
内閣の存在自体が、塩をかけられたナメクジになるので、
それだけの理由で拒否するのだろうが、
私は、タフ・ネゴシエーター(手強い渉外担当)として、
松岡大臣に尽力してもらいたいと思う。
これは皮肉でもなんでもなくて、実際日本の食糧の安全保障を考えると、
一筋縄では行かない難交渉であることは疑いない。

ただ、結果がどう転ぼうと、
最後には松岡利勝に、詰め腹を切らせればいいことなので、
政権にとっては、実に都合のいい人材である。
職責を全うしてもらいたいわけだ。

時系列的に、日豪交渉と安倍政権の終焉とどちらが先か、
駆け比べなのではあるが...